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オタクの戯言

オタクが思うがままに書き連ねていく、とりとめのないブログです

蒼き鋼のアルペジオ 第12巻 感想・レビュー(ネタバレあり)

感想 レビュー 漫画

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はじめに

当ブログに初めてお越しのかたは初めまして、定期的に来てくださっているかたはいつもありがとうございます。あにおです。

私が蒼き鋼のアルペジオを知ったのは、テレビアニメがきっかけでした。

当時は、丁度艦隊これくしょん(艦これ)が爆発的にヒットし始めた頃で、私も提督業に勤しんでいたこともあって、何だか似たようなものが始まったなあと、あまり好意的ではありませんでした。

もっとも、そもそも、アルペジオの方が先に連載が開始しておりますし、物や兵器の擬人化に至ってはそれよりも以前から存在しているので、両者を比較し、前記のような考えを持つこと自体が浅はかだったのですけれど。

そんな、(勝手に)マイナスの状態から視聴を始めたわけですが、数話しないうちにすっかり虜になり、その熱中たるやアニメ終了と同時に原作を買うほどでした。

そういう人は私以外にもいたようで、よく利用しているアニメイトでは原作がほとんど品切れ状態だったというのも、今となってはいい思い出です。

そんなアルペジオ、それから約3年が経過し、当時は一ケタだった巻数も二ケタとなるまでに至っているわけですが、相変わらずそのクオリティは健在といったところでした。

今回は、そんなアルペジオ第12巻の感想を、つらつらと書いていこうと思います。

それでは、最後までお付き合いいただければ幸いです。

前回までの大まかな流れ(あらすじ)

テレビアニメシリーズを観ていた人で原作も購入している人であれば知っているとは思いますが、アニメと原作は途中で話の展開が異なります。

アニメでは、補修のために硫黄島に寄るところまでは一部オリジナルとなっていて、そこから先は完全オリジナルとなっています。

ちなみに、アニメのオリジナル展開というと、結構リスキーというか、失敗することの方が多かったりするのですが、この作品に関しては全くそういったことはなく、むしろ綺麗にまとまった良作でした。

そのアニメ版とは異なり、原作では硫黄島からアメリカへと向かうにあたって、コンゴウという大きな壁がずっと立ちはだかっています。

コンゴウの管轄権から離脱すべく行動を開始したのが6巻からですので、6巻分もの巻数を使って、対コンゴウ戦が描かれていることになります。

とはいえ、ただずっとコンゴウと睨み合っていただけというわけではありません。

硫黄島を離脱するにあたって、コンゴウに利用される形でイオナを強奪しようとしていた陸軍を欺き、そのままコンゴウの哨戒圏を抜けるために、タカオが作ったイオナとそのクルーのダミーを囮にするも、タカオがU-2501に撃破されたことで失敗。

タカオを救出し、かつ、コンゴウの哨戒圏も抜けるという群像の方針を受けて、イオナの超重力砲がU-2501の補給艦であるミルヒクーを沈めたことで、コンゴウにもイオナとクルーが偽物でアあったことがバレてしまいます。

そんな中、ヒュウガの提案で群像とヒュウガはイオナ達と別れて、かつてヒュウガが轟沈させられたポイントへとコンゴウに気付かれることなく移動。

他方、イオナはコンゴウに直接攻撃を仕掛け、先制攻撃には成功したもののしばらくして形成が逆転してしまい、何とかその場から逃げて正確な位置をわからなくします。

このような状況を打破するために、群像は自身とイオナという2つのエサの存在を、コンゴウにわざとばらすことで自身を囮にし、コンゴウをある海域へと誘い込むという作戦を立て、ヒュウガと別れて彼女が作成したオプション艦があるポイントへと向かいます。

しかし、ばらした直後にコンゴウの派遣したヒエイに発見され、絶体絶命か?!というところでヒュウガがヒエイを攻撃し、ヒエイとヒュウガ双方に大ダメージ!という、実に色々な事が起きていたのです。

12巻の内容

11巻でよもやコアまで破壊されてしまったのか?という雰囲気があったヒュウガですが、何とかコアだけは無事でした。

他方、ヒエイもコアだけになっているものの、いずれリスタートするという状況だったので、その前に作戦を完遂させんとヒュウガは自身の回収を後回しにさせます。

と、そこにヤマトの命を受けてずっと戦況を監視していたユキカゼが現れ、ヒエイとヒュウガのコアを回収します。

ヤマトはその真意はどうあれ、今のところは中立的な立場のようなので、ひとまずは安心といった感じでした。

こうして戦況が刻一刻と変化する中で、群像はいよいよコンゴウを沈めるべく計画した作戦の全容を明らかにします。

群像がコンゴウを誘い込まんとしていた海域には、大量のメタンハイドレートが存在しており、そこに一気に通常弾頭魚雷を叩き込むことで気化させ、周辺を泡の海域へと変貌させます。

泡の海では軍艦の質量を支えるだけの浮力が得られないため、コンゴウは艦を固定すべく強力な力場を形成させざるを得なくなり、回避行動が十分とれなくなる。そこを叩くという作戦のようです。これで万年二位だなんてどういう世界だよと思ってしまいました。

そのような作戦を立てているとは露知らず、コンゴウは輪形陣を形成し、群像を沈めるべく行動を開始。コンゴウに召喚されたヒュウガの姉妹艦であるイセは、単独でイオナを沈めるべく別行動に移ります。

そこへ群像の超重力砲がさく裂し、コンゴウ、ではなく側にいたナチを沈め、その隙にイオナはコンゴウに肉薄、無事にメタンハイドレートへと魚雷を叩き込むことに成功します(もっとも、威力不足をユキカゼにこっそり援護されましたが)。

こうして身動きが取れなくなったコンゴウに、イオナが止めを刺すべくセイランを2機射出して、自身の操縦はクルーに任せてセイランのコントロールに努めます。

コンゴウも慌ててセイランを撃墜しようとしますが、セイランのコントロールだけに専念しているイオナの猛追を躱すことができず、その身に爆撃を受けて遂に決着!

かと思いきや、イタチの最後っ屁とでも申しましょうか、沈みながらも反撃し、群像の操縦するマツシマに直撃してしまいます。

果たして群像は一体どうなってしまうのか、無事にイオナと合流し、群像の掲げる霧の艦隊との共存へとまた歩みを進めることができるのか?

といったような内容でした。

おわりに

これまで、コンゴウとの戦いは熾烈を極めており、ずっと緊迫した状況が続いていました。

そんな状況が徐々に打開されていき、この12巻ではいよいよ最終決戦と言わんばかりの盛り上がりを魅せます。

前記の通りここまで来るのに実に6巻という長い期間を要しましたが、間にハルナ・キリシマ・蒔絵のエピソードや、タカオのエピソードなどを交えることで、一切飽きさせなかったその構成力は見事です。

アニメではコンゴウをラスボスとして、それを倒すことで終わらせていますが、原作ではまだ解き明かされていない謎がいくつも残っており、今回のコンゴウ戦は通過点でしかないのでしょう。

群像の父の目的や、アドミラリティ・コードの全容、そもそも、霧の艦隊とはなぜ存在しているのか等々、これから明らかにすべきものはいくつも残っています。

こういったいくつもの謎を散りばめておいて、それを徐々に明らかにしていくという手法もまた、この作品を読んでいて飽きない理由の一つなのだと思います。

ということで、これらの謎を解決しないうちは群像に倒れられては困ると思うので、13巻では割とあっさり群像の生存が確認されるのではないでしょうか。

今のところは文句なく面白いのですが、今後これらの謎を綺麗に明らかにし、物語を収束させられるかどうかでこの作品の善し悪しが変わってくるので、この調子で最後までいっていただければなと強く思います。

ちなみに、艦これとはそれぞれのビジュアルは異なるものの、艦これをプレイしていることで、戦艦の規模や関係性などが割とすんなりと入ってくるので、2作品共に楽しむということを強くオススメします。



長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。

それでは、またのお越しをお待ちしております。