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オタクの戯言

オタクが思うがままに書き連ねていく、とりとめのないブログです

ラノベマイスターによるオススメラノベその3 「0能者ミナト」(感想・ネタバレ)

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はじめに

当ブログに初めてお越しのかたは初めまして、定期的に来てくださっているかたはいつもありがとうございます。あにおです。

かなり間が空いてしまいましたが、以前紹介したその1、その2に引き続き、また友人にオススメのラノベを教えてもらいました。

aniota-alvarado.hatenablog.com

aniota-alvarado.hatenablog.com


今まで紹介してきた作品もそうだったのですが、こちらも読み始めてから途中止まることなく一気に読み終わったので、私の好みをよくわかってらっしゃるといった感じです。

前置きはこれくらいにして、今回は、この作品について感想を書いていこうと思います。

それでは、最後までお付き合いいただければ幸いです。

物語は怪異と対峙するミステリー物

冒頭、いきなり事件が発生するというところから始まったのですが、ただの事件ではなく、怪異がらみの事件ということで、能力系の話なのかなという印象を持ちます。

しかも、その道のプロがさじを投げてしまうような事件を、主人公である湊に解決してもらおうとすることから、能力系に加えて「俺TUEEEEEEEEEEEE」系という、結構良く見る設定だと勘違いしました。

しかし、読み進めていくとすぐに判明するのですが、特殊な能力を持った主人公が敵を倒して事件を解決するというわけではなく、かなり斬新な切り口で、怪異事件を解決していく話だったのです。

ある種、今までの能力系の常識を覆すというか、ともすれば皮肉ともとれるような手法は、読んでいてただただ感心してしまいました。

能力には能力というのが定石だけど・・・

先ほどの話では、いまいち要領を得ないと思うので、もう少し詳しく書いていきます。

この作品は、簡単に説明すると、怪異がらみの事件を、主人公の湊がその原因を突き止めて解決していくというもので、怪異という特殊性はあるものの、探偵が事件を解決するといった感じを想像してもらうとわかり易いと思います。

そうすると、湊自信も怪異と対峙できるだけの能力を備えていて、その力を使って解決するというのが定石といえるでしょう。

しかし、この作品はそこが少し変わっていて、主人公自身はそういった怪異を祓うような能力を一切持ち合わせていないのです。

ではどうやって解決するのかというと、全く別の方法で、現代においてありふれている技術だったり、医療だったり、そういう私たちの現実世界に実際に存在しているものを使って解決していきます。

例えば、「怪異のせいで道が暗闇になっている」のであれば、「街灯を設置して明るくする」みたいな感じです。もちろん実際はこんなに簡単な話ではありませんが。

主人公は凄い“嫌な奴”だけど不思議と憎めない存在

私の持論なのですが、面白い作品、素敵な作品の条件の一つとして、「好感の持てる主人公」という要素が不可欠だと思っています。

その点からすると、この作品の主人公である湊は、口は悪いし、非常識、犯罪行為も平気で行うし、人の気持ちを全く考えていないような言動ばかりという、良いところが見当たらないような人物です。

特に、場の空気を読まないというか、平気で不謹慎な言動をとるその姿は、読んでいても少し抵抗を覚えてしまいます。
それでも私は、この主人公を最後まで心底嫌いになることができませんでした。

それは、筆者が要所要所に湊に何か真意がありそうな描写を入れたこと、ヒロインというか、紅一点である沙耶を通して好意的に解釈できる余地を残したことにあるためだと思います。

また、湊の振る舞いが、理由があっての事なのではないか、そういう雰囲気があるのに加えて、実際に事件を解決し、過程はどうあれ人を救っているというのも大きいですね。

「不良子犬の法則」ではありませんが、最終的には若干良い奴なのかもと思ってしまう辺り、私も沙耶の事を笑えないなーなんて読んでいて思った次第です(笑)

ストーリー構成も、飽きにくいようになっている

肝心の内容についてですが、まず、挿絵がほとんどなくて、ライトノベルというよりは、どちらかというと小説に近いのかもしれません。

また、1冊にしては、結構分厚いので、「文章量が多くて疲れそう」と敬遠したくなる人が出てくる可能性はあります。

しかし、分厚いのには理由がありまして、物語が1話と2話に大きく分けられているためなのです。

また、内容自体もミステリーという事で、怪異事件が起きた謎や、原因、解決方法が何なのかを想像しながら読むことができるため、飽きにくくなっています。

そこに、湊の読めない言動が加わることで、その真意が何なのかという想像もでき、最後まで楽しく読むことができました。

物語のオチ自体は読めてしまう?

と、ここまでかなり好意的に書いてきましたが、もちろん気になった点はいくつかあります。

その中でも一番気になったのが、「オチの意外性」です。

私自身は、第1話については倒し方については想像できなかったものの、怪異の正体については検討がつきましたし、第2話については解呪の方法について、結構惜しいところまで想像することができてしまいました。

あまり賢くない私でさえこういう感じだったので、もしかすると聡明な人が読んだ場合は、読んでいて物足りなく感じることがあるのかもしれません。

解決の仕方が斬新だったため、あまり気になりませんでしたが、人を選ぶ作品なのかもしれませんね。

おわりに

最後に少しだけ苦言を呈しはしましたが、シンプルに言えば「面白かった」です。

主人公はかなり個性的ではありますが、行動を共にしている沙耶とユウキのキャラクターのおかげで、絶妙にバランスがとれていました。

内容についても、分割してくれたおかげで読み易かったですし、ミステリーという推理要素や湊の背景が謎だらけだったため、あれこれ想像しながら読めて飽きることがありませんでした。

現在、9巻まで発売しているようなので、続きも読んでみたいと素直に思いましたし、流石ラノベマイスターといった感じでした。

気になったかたは、とりあえず1巻だけ読んでみてはいかがでしょうか。


長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。

それでは、またのお越しをお待ちしております。