オタクの戯言

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君の名は。はオタクでも楽しめる作品といえるか(感想・ネタバレあり)

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はじめに

当ブログに初めてお越しのかたは初めまして、定期的に来てくださっているかたはいつもありがとうございます。あにおです。

先月の26日から、新海誠監督の新作として、「君の名は。」が公開となりました。

他の映画などで、ちょくちょく予告を観ていて、面白そうだったため観に行くつもりだったのですが、なかなか時間が取れず、昨日の夜にようやく観てきた次第です。

ところで、私はこの作品を観る前に一つ、気になっていたことがあります。

それは、比較的高い評価の中に紛れていた、「オタクにはしんどい映画」という感想です。

オタクの私としては、同監督の作品で有名である「秒速5センチメートル」も抵抗なく観ることができていたので、どういう事だろうとかなり不思議な気持ちでいました。

そこで、今回は「君の名は。」について感想を述べつつ、上記の感想についても実際のところどうなのか、言及していきたいと思います。

それでは、最後までお付き合いいただければ幸いです。

本編が始まる前の予告からすると、どうやら一般向けの作品らしい

内容から考えるのではなく、形式面からいうと、どうもこの作品はオタクをメインターゲットにした作品ではないようです。

というのも、通常、オタクがメインターゲットといえる作品は、その予告もまたアニメ映画の予告ばかりで、実写の邦画が予告として流れることはほとんどありません。

にもかかわらず、この作品は、本編が始まる前の予告が全て実写の邦画になっていて、他のアニメ映画が予告として流れることは一切ありませんでした。

というか、良く考えてみれば、主役の2人に声優さんではなく、俳優さんを起用している時点で、オタクをメインターゲットとしていないのは明らかでしたね。うっかりしていました。

最近のアニメ映画には珍しく、しっかりとOPがある作品

冒頭、いきなりRADWIMPSの曲が流れたかと思ったら、次々と場面が切り替わっていき、それがOPだと気付くのに少し遅れてしまいました。

それくらい、最近のアニメ映画においてOPがあるというのは珍しいのです。

かといって、別にOPがしっかり作られている=オタクが観るには辛い、しんどいといわけでは当然なく、ただ面食らう程度のものだと思います。

主人公の2人を演じる俳優さんの演技も、別にそこまで違和感はない

OPが終わり、本編が始まったところで、主人公の2人が順次登場します。

では、肝心の主人公2人の演技はどうだったのかといえば、これも別に拒絶反応が出るほど酷いというわけではありませんでした。

男主人公の瀧を演じる神木隆之介さんは、この他にも色々な作品で声優として活躍されており、サマーウォーズなどが特に有名だと思います。

他方、女主人公の三葉を演じる上白石萌音さんは、声優さんとしての実績はほぼありません。

それでも、オタクがよく憤慨する「こんな棒読みなら専門外にやらせるな!」問題は起きていなかったので、この点でも、オタクが観るにはしんどい作品とまではいえないと思います。

内容は良くある「男女入れ替わり」を逆手にとったもの

予告を観ていた人は大体わかっていたとは思いますが、主人公の瀧と三葉が、お互いに入れ替わってしまう事が、物語のキモになっています。

通常、男女が入れ替わるというと、幼馴染とか、クラスメイトとか、そういった近い存在同士が、一緒に坂を転げ落ちるとか、雷にうたれるとかのショックを受けて、入れ替わってしまうことが多いという印象です。

そうすると、この「入れ替わり」が解消される瞬間が盛り上がりのピークになりがちで、最初はどう展開していくのだろうと期待半分、不安半分といった感じでした。

しかし、この作品は「入れ替わり」という設定こそベタではありますが、それ以外がかなり練られていて、色々な仕掛けが各所に散りばめられています。

ベタな設定だからこそ、固定観念に囚われていたというか、ある種決めつけて観てしまっていたので、この新しいタイプの仕掛けは本当に「やられた!」といった感じでしたね。

終盤に差し掛かって、色々なことが判明するたびに、あれはこういう事だったのかと思う事も多かったので、1回だけでなく、何回か観た方がより楽しめる作品といえるかもしれません。

以上のように、少しネタバレを控えるよう意識したので抽象的にはなってしまいましたが、伏線が各所に散りばめられ、それが上手く回収されているという、オタクであれば嫌いな人はいないんじゃないかというようなストーリー展開からすると、この点でも観ていてしんどいと思う事はあまりないと思います。

観終わったあと、恋がしたくなる作品

「男女入れ替わり」を描いた作品に多く共通しているのは、その入れ替わった男女が恋に落ちるという展開です。

この作品も、そこは外しておらず、入れ替わりを何度も経験するうちに、お互いの事を大切な存在だと思うようになっていきます。

しかし、前述した通常の入れ替わりとは違った仕掛けによって、2人の間にはいくつもの壁が立ちはだかっていて、2人の恋は簡単には実を結びません。

その分、歯がゆいですし、2人が気持ちを通わせた瞬間のカタルシスたるや、筆舌に尽くしがたいものがあります。

また、最後の最後まで、2人の関係をはっきりとさせなかったことが、受け手に2人の今後を想像する余地を残していました。

この想像する余地と、最後の終わり方も手伝って、「ああ、恋愛って良いなあ」としみじみ思った人も多かったのではないでしょうか。

と同時に、私のようにモテないタイプの人間で、すでに恋愛という戦場から一線を退いてしまっているような人には、別の意味でも心にくる可能性があります。

つまり、この作品の「恋愛」という要素が、オタクが観るにはしんどいという感想を抱かせることになるのだと思うのです。

おわりに

ということで、色々と書きましたが、結論としては、基本的にはオタクであっても十分楽しめる作品だと思います。

ストーリー構成も素晴らしかったですし、新海誠作品を象徴する、美しい背景や描写も健在でしたしね。

しかし、ドラマのような恋愛描写や、青春と恋愛が掛け合わさったものが苦手という人にとっては、確かに観ていてしんどい作品ともいえます。

恋愛ものが平気な人や、現在恋人がいるオタクであれば何の問題もありませんが、色々と拗らせてしまっていたり、本気でリア充爆発しろと思っているようなオタクは、観ないほうが良いのかもしれません。

とはいえ、私が大丈夫だったのですから、「恋愛もの」が大嫌いな人でもない限りは、後者であってもおそらく大丈夫だとは思いますけどね。


長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。

それでは、またのお越しをお待ちしております。