オタクの戯言

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【らき☆すた】アニメによる町おこしが失敗する要因を考える【かんなぎ】

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はじめに

当ブログに初めてお越しのかたは初めまして、定期的に来てくださっているかたはいつもありがとうございます。あにおです。

昔から一定数はいたのでしょうが、近年、アニメを観て実際にその舞台に足を運ぶファンが増えているように思います。

その舞台となった町からすれば、もしその町が他に売りとなるものがない場合、願ってもないチャンスが訪れたことになるわけでして、何とかそのアニメをきっかけに町おこしをしたいと考えるでしょう。

しかし、すべての作品による町おこしが成功しているわけではなく、成功しているものもあれば、失敗しているものも当然あります。

今回は、そんなアニメによる町おこしを企画して、なぜ失敗してしまうことがあるのかについて、考えていきたいと思います。

それでは、最後までお付き合いいただければ幸いです。

「失敗」とは、アニメ放送前と後で、ほとんど変化が見られないことをいう

まず、前提として、なにをもって「失敗」とするかを考えたいと思います。

「成功」については、色々な解釈があるので一概にはいえませんが、「失敗」であれば比較的簡単です。


ファンが来ない


これが「失敗」です。

ファンが巡礼しに来なければ、その地域は盛り上がりません。盛り上がらなければ話題にも上がらず、噂を聞きつけて新たにファンが来ることもなく、そのまま忘れ去られて終わります。

なんとも悲しい話ですが、むしろこういう作品のほうが多いです。

作品それ自体がある程度面白くなければ難しい

まず、失敗してしまう要因として、真っ先に考えられるのが、「作品それ自体の面白さ」です。

いくら町が一生懸命コラボレーションしようとしても、肝心の作品に人気がなければ、観ている人の絶対数が少ないわけですから、巡礼に来る人も当然少なくなります。

その例として挙げられるのが、「輪廻のラグランジェ」です。

まず前提として、私は売上=面白さとは一概に言えないとは思っているのですが、それでも一つの指標として機能すると思うので、以下に紹介します。

○輪廻のラグランジェ 【全6巻】
巻数   初動     2週計    発売日
     BD(DVD)   BD(DVD)
01巻 3,089(*,***) 3,599(*,***) 12.03.23
02巻 2,414(*,348) 2,967(*,***) 12.04.20 ※合計 3,315枚
03巻 2,481(*,***) 2,818(*,***) 12.05.25
04巻 2,319(*,***) *,***(*,***) 12.06.22
05巻 2,435(*,***) *,***(*,***) 12.07.27
06巻 2,502(*,***) *,***(*,***) 12.08.24


○輪廻のラグランジェ -鴨川デイズ- GAME&OVA Hybrid Disc
巻数 初動  累計 発売日
OVA 6,563 7,998 12.08.23
※ゲームに加えてOVA「鴨川デイズ」収録、メディアクリエイト集計


○輪廻のラグランジェ Season2 【全6巻】
巻数 初動 発売日
01巻 1,888 12.09.21
02巻 1,895 12.10.26
03巻 1,873 12.11.22
04巻 1,571 12.12.21
05巻 2,014 13.01.29
06巻 1,788 13.02.22
※BD版のみの数字、DVD版は全巻ランク外


○輪廻のラグランジェ FAN DISC ~逃げるな!攻めろ!ジャージ部魂!!~
巻数 初動 発売日
FD巻 *,674 13.02.22
※BD版のみの数字、DVD版はランク外
※OVA「鴨川デイズ」、Season2 第0話「鴨川メモリア」収録


出展:輪廻のラグランジェ - アニメDVD・BD売り上げまとめwiki


ご覧の通り、OVAこそ、そこそこ売れてはいるものの、肝心の本編についてはお世辞にも大ヒットとは言えない売上だと思います。

また、私も当時視聴していましたが、残念ながら途中で視聴継続を断念してしまいました。

試みは面白かったので、色々と惜しい作品だったと思います。

売れているなら町おこしは簡単かというと、そういうわけでもない

他方、もう一つ失敗例として有名な、「かんなぎ」の売り上げを見てみたいと思います。

○かんなぎ 【全7巻】
巻数  初動  2週計  累計  発売日
01巻 11,869 13,539 14,961 08.11.26
02巻 10,337 **,*** 12,865 08.12.17
03巻 10,040 **,*** 10,799 09.01.28
04巻 *9,737 **,*** **,*** 09.02.25 ※月間 10,564~10,579枚(売り上げ金額ベースより算出)
05巻 *8,537 **,*** **,*** 09.03.25
06巻 *7,843 *8,824 *9,129 09.04.22
07巻 *8,611 *9,308 **,*** 09.05.27

○かんなぎ Blu-ray Box
巻数  初動  2週計  発売日
BOX *1,940 *2,307 12.05.02


出展:かんなぎ - アニメDVD・BD売り上げまとめwiki


こちらについては、現在ヒット作と言われるものと比較しても十分戦えるほどに、売れていると思います。

事実、私も遅れてではありますが、全話飽きることなく観られるほどには面白かったです。

しかし、この作品については、完全に町おこしの方法を間違ってしまったために、失敗してしまったと言えます。

今でも「かんなぎ 神社 画像」で検索してもらえると、おそらくその画像が出てくると思うのですが、作中に出てくる神社を再現したものが、お世辞にもよくできているとは言えなかったのです。

もっとも、このことだけであれば、いくらでもカバーできたと私個人は思っていて、「かんなぎ」や「輪廻のラグランジェ」、他にも町おこしに失敗した作品には、共通して後述することこそが、一番の要因だったといえるのではないかと思っています。

結局のところ、企画者・町全体に作品愛があるかが決め手

なんだよ、そんなの当たり前ではないかと言われてしまうかもしれませんが、この、我々オタクにとっては当たり前のことができていないケースが沢山あるのです。そもそも、“愛”って抽象的ですからね。



ということで詳しく説明しますと、まず、オタクは町おこしにお金の臭いがすることを極端に嫌がります。「金儲け≠愛」の印象が強いですからね。

とはいえ、相手も慈善事業でやっているわけではありませんから、「お金儲け」としての側面があるのも当然です。

つまり、どれだけお金の臭いを作品愛で中和できるかが、町おこし成功の鍵となるのです。

前述した「かんなぎ」のケースは、正にこの中和ができていなかったため、ファンからの反感を買ったのだと思います。



次に、申し訳程度の再現や、グッズ展開をするのであれば、むしろ何もしないほうがまだマシです。

これも、企画者の「ああ、大体こんな感じで良いでしょ?」という考えが透けて見えてしまうからで、単に人を呼び込みたいだけなんだなとファンに思われがっかりされてしまうためです。

前述した「輪廻のラグランジェ」が正にこのケースで、ニュースで観た時に菜の花畑に等身大パネルがドーンとおいてあるだけという光景は、かなりの違和感を覚えるとともに、「行ってみたい!」という気にはなりませんでした。

失敗しない為に必要なのは、企画者の作品愛と住人の理解

では、どうすれば前述したような失敗を避けることができるのか、私が思うのは以下の点です。

前提として作品がそれなりに評判になっていること

残酷なようですが、やはり作品自体がそれなりに盛り上がっていないと、どうしようもありません。

そのため、町おこしをするにあたっては、企画者がそのアニメを面白かったと思えた場合にのみ進めるべきです。

ただし、進める場合でも作品熱が冷める前にある程度の体裁は整えなければならないので、放送中からある程度事業を進めておく必要があり、その点では賭けになってしまうと思います。

企画者が他の誰にも負けないと自負できるくらい作品のファンであること

そもそも、企画者がその作品の事を知らなければ、どういう部分がよかったのか、どういう場所がキーとなっていたのかなどの判断をすることができません。

また、作品に携わっている企業や、住民を説得する場面が必要となった時、その作品を知らないというのは説得力が皆無であり、賛同を得られるとは到底思えません。

ファン代表として、町おこしをしている。これくらいでないと成功に導くのは難しい気がします。

住民にも作品を知ってもらい、好きになってもらうこと

別にオタクに限った話ではなく、普通に自分の好きなものを相手も好きになってくれたり、褒めてくれたりすると嬉しいものです。

作品の舞台となっている場所に住む人が、作品を知っていて、しかも好きでいてくれる。これだけでその町自体を好きになるというファンも大勢いると思います。

また、住民が理解しているのといないのとでは、町に溢れる関連グッズや商品、展示の質も大きく変わってきます。

例えば、実際、作中に登場した飲食店に、自分で購入したであろうグッズが置いてあったり、記事が貼ってあったりしていて、作中登場したメニューが再現されていたり、そのキャラクターにちなんだオリジナルメニューがあったりしたら嬉しいですよね。

ファンに余計なことと思わせない工夫をすること

何事もバランスが大事でして、やりすぎると「いや、こういうのは求めてない・・・」と、拒絶反応を示される可能性があります。オタクとは難しい生き物なのです。

前述した「輪廻のラグランジェ」は、まず作品自体で鴨川を推しすぎてしまったのもそうなのですが、等身大パネルを変な場所に置くというのは明らかにやりすぎだったと思います。

そうではなく、駅や観光案内所のような場所であれば、特に違和感はなかったのではないでしょうか。

町中にポスターが貼ってあったり、巡礼マップがあったり、関連グッズがたくさん売っていたり、色々なところがコラボしていたりする中で、巡礼ポイントだけは余計なことをせずそのままにしてある。

そういった、バランスが取れていると、私のような気難しいオタクであっても、ニコニコで巡礼できますし、また来ようと思うのです。

忘れられないようにすること

アニメ放送後は、その余韻から、何もしなくてもファンが巡礼に訪れます。

しかし、時が経つと徐々に風化していってしまい、訪れるファンの数も徐々に減っていってしまいます。

そんな中、いかにその減少を食い止めるか、忘れられないようにするかが大切で、その最も効果的なのが「イベント」です。

成功例として最も有名な「らき☆すた」は、放送からもう9年経つというのに、今年もイベントを開催していました。これは本当に凄い事です。

このように、定期的にイベントを開催できるかどうかで、かなり結果は変わってくると思います。

おわりに

以上が、そこそこの数、聖地巡礼に行っている私が感じた、アニメによる町おこしについての考えです。

もちろん、前述したことに気を付ければ、失敗することは絶対にないとは言い切れませんが、その確率は格段に減ると思います。

いちオタクが何を言っちゃってるんだか、と思われてしまうかもしれませんが、これから町おこしをしようとしている人の参考に、少しでもなれば幸いです。

やっぱり我々ファンも、巡礼した町が素敵なところだと嬉しいですからね。


長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。

それでは、またのお越しをお待ちしております。