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実はそれ著作権侵害かも?!ブログで引用する際の注意点と実例を書く

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はじめに

当ブログにお越し頂き恐悦至極に存じます。あにおです。


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ブログだけでなく、SNSなどでもそうですが、守らなければならないルールが色々とあります。

その中でも、下手をすると大事になる可能性が高いものの一つが、著作権法違反です。

本日は、以前から気になっていた著作権との正しい付き合い方について、色々と調べたのでメモがてら書いていきたいと思います。


それでは、最後までお付き合いいただければ幸いです。

※かなり長いので、結論だけ知りたい方は、「ケース別にあてはめて侵害の有無を検討」まで飛ばすことをオススメします。

何が著作権侵害にあたるのか

著作権侵害といえるためには、①著作物性、②依拠性、③類似性、④法定の成立要件の、4つが満たされる必要があります。


が、こんな専門的なことは、素人にはわからん!という人のほうが多いと思います。


そこで、あえてざっくりとした説明にすると、難しいことは置いておいて、とりあえず侵害に当たらなければいいのです。

ということで、ブログ運営において、気にしなければならない例外は主に以下の2つといえるでしょう。

  1. 著作権者から「良いよ!」と言われている場合(著作権法63条1項)
  2. 「引用」に当たる場合(32条1項)


このうち、ブログで問題となるのは後者だと思うので、今回はこの「引用」についてメインで解説します。

引用といえるための要件

では、どういった場合が「引用」にあたるのか。

まず、30条1項は以下のように言っています。

公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行われるものでなければならない。

なるほど、わからん。ということで、これをパーツごとに考えていきます。



まず、「公表された著作物」については、ブログで引用する際未発表のものである可能性はかなり低いので、省きます。

ちなみに、公表の定義は4条1項に規定されています。



ということで改めて、第1に「引用」していることが必要です。

ここで、「引用」といえるためには、①明瞭区別性と、②主従関係性が必要であると解されています。

①明瞭区別性とは、引用する側の著作物(ブログ)と、引用される側の著作物(作品)とが明瞭に区別できることを指します。

また、②主従関係性は、引用側(ブログ)が主、被引用側(作品)が従という関係が存在することを指します。



続いて、第2に「公正な慣行に合致」していることが必要です。

ここで、「公正な慣行に合致」しているか否かについては、ケースバイケースとされています。

なお、島並良先生は、

「既存著作物を活用した新たな創作活動を保護・支援する必要性と、引用により著作権者が被る経済的打撃の程度を、相関的に判断することが求められる。」

としています(島並良=上野達弘=横山久芳『著作権法入門』有斐閣、2009年 170頁)。

つまり、ブログに引用する必要性と、相手が被る損害とを天秤にかけて、必要だと言えれば良いということになるということですかね。



最後、第3に「報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行われるもの」であることが必要です。

「正当な範囲」か否かは、引用される側の著作物(作品)のうち、どの程度の割合で引用しているかで判断します。

簡単に言うと、必要最低限の引用に止まっているかということでしょう。

例えば、歌詞のあるフレーズについての解釈をブログで展開するために、歌詞を丸々載せるとなると、必要最低限とはいえませんよね。

なお、「報道、批評、研究」目的は単なる例に過ぎず、その他の目的でも良いですが、例に当てはまる場合には「正当な範囲内」と言われやすいです。

ケース別にあてはめて侵害の有無を検討

と、ここまで長々と要件について書いてきましたが、あたなからすれば知りたいのはそこじゃねえよ!という感じだと思います。

むしろ本番はここからでして、以上の要件を使い、実際にブログで想定されるケースを検討して、正しい引用をまとめていきます。

ケース1.自分で撮影した写真に著作物が映っているのを載せる場合

この場合、まず著作物(キャラクター等)が映り込んでいただけであれば、30条の2によって問題となりません。

もっとも、写真をポンと掲載し、写り込んだキャラクターを探せ!とだけ書くなどの行為は侵害にあたる可能性が高いので止めましょう。

他方、メインで著作物を写していた場合は、引用といえなければいけません。

1枚掲載し、「〇〇より」といった感じで引用元を明記した上で、説明や解釈などを加えれば、おそらくは問題ないと思います。

反対に、その写真を大量に掲載するだけとか、掲載しても全く説明を加えないとかですと、引用とはいえないでしょう。

ケース2.歌詞や小説、他人のブログの一節などを載せる場合

この場合は、そのワンフレーズだけに止めて、引用元を明記した上で、解釈や批評等を書いていけばおそらく問題ないと思います。

その際、はてなブログであれば、「引用」の機能を使用することでより区別が明確になるので是非活用しましょう。

他方、ただ歌詞や小説の文を大量に載せるだけだったり、ブログをほぼ写して「この説明が参考になりました^^」だけだったりすると、侵害にあたる可能性はかなり高いです。

ケース3.アニメ等のキャプチャー画像や、漫画の1コマなどを載せる場合

この場合も、解説や批評をする目的で、その画像やコマを掲載し、引用元を明示すればおそらく問題ないと思います。

なお、この点については、脱ゴーマニズム宣言という裁判例が参考になります。

~漫画を批判する90頁の書籍において、同漫画からその一部である57箇所を採録して、論評、批評を加える場合には、引用する側が「主」であり、32条1項に該当する(東京高判平成12.4.25 判時 1724号124頁)。

反対に、アニメのキャプチャー画像をただ羅列して、最後にちょろっと感想だけとか、漫画をほぼ内容がわかるくらい掲載するだけとかですと、侵害にあたる可能性はかなり高いです。

ケース4.Youtubeやニコニコ動画を載せる行為について

これに関しては、以下のサイト様がかなり詳しく書いてくださっています。
zatutisiki.com
簡単にいえば、埋め込みタグを使って、ちゃんとした方法によってブログに載せていれば、侵害にはあたらないということです。

はてなブログであれば、「Youtube貼り付け」や、「ニコニコ動画貼り付け」という機能を使って掲載すれば問題ないことになりますね。

まとめ

他にも色々なケースはあると思いますが、とりあえず、簡単にまとめると以下の通りです。

  1. しっかりと「引用」であることが分かるように載せる(はてなブログであれば、何にでも引用機能を使う)
  2. 引用元を明記する
  3. 他人の著作物(作品)を載せることを目的にしない
  4. 解説や批評のために、必要最低限の範囲での引用に止める

これらを気を付けていれば、著作権侵害となる可能性はかなり低いと思います。

とはいえ、はっきり正当といえるかは専門家以外は判断できません。

不安であれば、権利者から許可をもらうか、掲載それ自体を諦めることをオススメします。

また、権利者から止めるように言われた場合は、素直に従うか、弁護士等の専門家に相談しましょう。

おわりに

今回改めて調べてみて、自分なりに今まで気を付けていたつもりだったのですが、不十分だったということが分かりました。

ブログを運営するにあたって、著作権に対してはかなり慎重になっているべきだと思います。

あなたが今回、この記事を読んでおろそかだったと思ったのであれば、前述した要件を満たすように変更してみて下さい。



長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、またのお越しをお待ちしております。