おわりに
当ブログに初めてお越しのかたは初めまして、定期的に来てくださっているかたはいつもありがとうございます。あにおです。
前回、ようやく白雪が木々と合流したことで、白雪誘拐事件にも終わりが見えてきたというところでしたが、案の定、今回でようやく一段落といった感じでした。
果たして白雪はどうなったのか、早速感想を書いてきたいと思います。
それでは、最後までお付き合いいただければ幸いです。
白雪救出に尽力したラジ王子
海に出てしまったウミヘビたちを、ラジ王子が港町のおそらく商船を使った稼業を営んでいるであろう人達に協力を仰ぐ形で、同じく船を使って追います。
方や、ゼン達は陸から直接アジトへと向かっており、そこで直接対決をするといった形になるのでしょう。
このままウミヘビたちを放っておいた場合は、白雪たちをその足でどこかに売り飛ばしたであろうことから、ラジ王子たちが船を使って追いつめることには非常に重要な意味があるという事になります。
白雪がタンバルンに来た時からわかっていた事ではありますが、この一件で一番の成長が見られたのはラジ王子でしょう。
今回も、以前の王子では考えられなかった、港町の民衆に頭を下げる、海賊に向かって強い口調で迫る、下手をすれば死ぬという渦潮の海域を突き進むといった行動を取っています。
なんとかアジトまで追いつめ、自分の船を体当たりさせてウミヘビたちの船を再起不能にした際、その破片がラジ王子へと飛んできて、あわや大けがという場面。
その場面でサカキが助けた時のあの笑みは、ラジ王子が無事であったことへの安堵もあるでしょうが、それにも増して、目に見えてラジ王子が“良き王子”へと成長していっているのがわかることへの喜びからきた笑みでもあったのだと思います。
一件落着したのは良いが、オビにも活躍の場が欲しかった
さて、こうして計画通りアジトにて、ウミヘビを一網打尽にし、無事白雪奪還と相成ったわけですが、個人的には少し物足りない部分もありました。
まず、白雪が攫われたことに一番責任感を覚えていたであろうオビ、彼個人の活躍するシーンがもう少し見たかったです。
もっとも、白雪がウミヘビに直接人質に取られているところで、オビが放ったナイフをきっかけに白雪がそこから逃げ出せたので、少しはオビも報われたかなとは思います。
次に、ウミヘビに直接手を下すシーンがない点。
この作品にしては珍しく、本当に救いようのない悪党として描かれていたウミヘビ。
彼女に対する嫌悪感は、視聴者である我々が白雪を始めとするゼン達のことを好きであればあるほどに募っていた事と思います。
この数週間、ずっと嫌な気持ちでいたわけですから、ゼンによって直接制裁を受けるシーンを描いてほしかったなと思わずにはいられませんでした。
不満点を補って有り余る素敵なシーンの数々
とはいえ、それを上回る素敵なシーンが多々あったということもあって、そこまで不満を覚えているわけではありません。
木々がウミヘビの部下に切り付けられそうになったところを、ミツヒデが颯爽と現れ、「俺の相棒に手を出さんでくれよ」と言い放ったところ。
気丈に振る舞ってはいたものの、内心はずっと心細かったであろう白雪が、ゼンに抱きしめられ、緊張の糸が切れて泣きじゃくったところ。
このシーンでの、ゼンに久しぶりに会えたことと、安堵感とがごちゃ混ぜになって堰を切ったように泣いてしまった様子を、泣き声だけで表現した早見沙織さんの演技にも痺れました。
他にも、振る舞いこそ貴族のそれではあるものの、ウミヘビの一味を切り付けているときの、あのゼンの静かに、それでいて内心は激しく怒っているような様子が、あえて淡々とさせることで逆に強調されていたような気がします。
我々日本人が好きであろう、水戸黄門やごくせんなどにみられる、勧善懲悪感が良く表れていたのも良かったです。
おわりに
こうして一応の収束がみられたわけですが、最後に大きな爆弾を落として終わったため、次週が気になって仕方がありません。
まず、なにより、山の獅子の頭領に対して白雪が放った「お父さん」発言。
そして、これまでのオビの態度で何となくわかっていた事ではありますが、次回予告から見て取れた、オビが責任を感じてゼンの元を離れようとしているのではないかという問題。
これまでほどの緊張感はありませんが、違った意味で次回が気になって仕方がありません。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。
それでは、またのお越しをお待ちしております。