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「0能者ミナト」は斬新な切り口で事件を解決するところが魅力!(感想・ネタバレ)

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はじめに

当ブログにお越しいただき恐悦至極にございます。あにおです。

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出典:葉山透「0能者ミナト」(アスキーメディアワークス、2011)

かなり間が空いてしまいましたが、以前当ブログに書いたラノベマニアの友人からまたまたおすすめのラノベを教えてもらいました。


今まで紹介してきた作品と同様にこちらも読み始めてから途中止まることなく一気に読み終わったので、私の好みをよくわかってらっしゃるといった感じです。

前置きはこれくらいにして、さっそく「0能者ミナト」を読んだ感想を書いていこうと思います。


それでは、最後までお付き合いいただければ幸いです。

※長々と読んでられない!という場合は目次の「忙しい人のためのまとめ」から飛んでください。

物語は怪異と対峙するミステリーもの

冒頭、いきなり事件が発生するというところから始まったのですが、ただの事件ではなく怪異がらみの事件ということで能力系の話なのかなという印象を持ちます。

しかも、その道のプロがさじを投げてしまうような事件を主人公である湊に解決してもらおうとすることから、能力系に加えて「俺TUEEEEE」系という結構良く見る設定だと勘違いしました。

しかし、読み進めていくとすぐに判明するのですが、特殊な能力を持った主人公が敵を倒して事件を解決するというわけではなく、かなり斬新な切り口で怪異事件を解決していく話だったのです。

ある種今までの能力系の常識を覆すというか、ともすれば皮肉ともとれるような手法は読んでいてただただ感心してしまいました。

能力には能力というのが定石だけどこの作品は違った

先ほどの話ではいまいち要領を得ないと思うので、もう少し詳しく書いていきます。

この作品は、簡単に説明すると<u>怪異がらみの事件を主人公の湊がその原因を突き止めて解決していくというもので、怪異という特殊性はあるものの探偵が事件を解決するといった感じを想像してもらうとわかり易いと思います。

そうすると、湊自信も怪異と対峙できるだけの能力を備えていて、その力を使って解決するというのが定石といえるでしょう。

しかし、この作品はそこが少し変わっていて、主人公自身はそういった怪異を祓うような能力を一切持ち合わせていないのです。



ではどうやって解決するのかというと、現代においてありふれている技術や医療など、そういう私たちの現実世界に実際に存在しているものを使って解決していきます。

例えば、「怪異のせいで道が暗闇になっている」のであれば、「街灯を設置して明るくする」みたいな感じです。

もちろん実際はこんなに簡単な話ではありませんけどね。

主人公は凄い“嫌な奴”だけど不思議と憎めない存在

私の持論なのですが、面白い作品・素敵な作品の条件の一つとして、「好感の持てる主人公」という要素が不可欠だと思っています。

その点からすると、この作品の主人公である湊は口は悪いし非常識、犯罪行為も平気で行うし人の気持ちを全く考えていないような言動ばかりという、良いところが見当たらないような人物です。

特に、場の空気を読まないというか平気で不謹慎な言動をとるその姿は、読んでいても少し抵抗を覚えてしまいます。

それでも私は、この主人公を最後まで心底嫌いになることができませんでした。



理由として考えられるのは、筆者が要所要所に湊に何か真意がありそうな描写を入れたこと、ヒロインというか紅一点である沙耶を通して好意的に解釈できる余地を残したことだと思います。

また、湊の振る舞いが理由があっての事なのではないかという雰囲気があるのに加えて、実際に事件を解決し過程はどうあれ人を救っているというのも大きいですね。

「不良子犬の法則」ではありませんが、最終的には若干良い奴なのかもと思ってしまう辺り、私も沙耶の事を笑えないなーなんて読んでいて思った次第です(笑)

ストーリー構成も飽きにくいようになっている

肝心の内容についてですが、まず、挿絵がほとんどなくてライトノベルというよりはどちらかというと小説に近いのかもしれません。

また、1冊にしては結構分厚いので、「文章量が多くて疲れそう」と敬遠したくなる人が出てくる可能性はあります。

しかし、分厚いのには理由がありまして、物語が1話と2話に大きく分けられているためなのです。



また、内容自体もミステリーという事で、怪異事件が起きた謎や原因、解決方法が何なのかを想像しながら読むことができるため、飽きにくくなっています。

そこに、湊の読めない言動が加わることで、その真意が何なのかという想像もでき最後まで楽しく読むことができました。

物語のオチ自体は読めてしまうかもしれない

と、ここまでかなり好意的に書いてきましたが、もちろん気になった点はいくつかあります。

その中でも一番気になったのが、「オチの意外性」です。

私自身は第1話については倒し方については想像できなかったものの、怪異の正体については検討がつきましたし、第2話については解呪の方法について結構惜しいところまで想像することができてしまいました。

あまり賢くない私でさえこういう感じだったので、もしかすると聡明な人が読んだ場合は読んでいて物足りなく感じることがあるのかもしれません。

解決の仕方が斬新だったためあまり気になりませんでしたが、人を選ぶ作品なのかもしれませんね。

忙しい人のためのまとめ

  • 主人公の湊は怪異がらみの事件を能力を使わずにありふれた技術によって解決する
  • 主人公はお世辞にも性格が良いとはいえないが、何故か嫌いになれない魅力がある
  • ストーリーには飽きさせない工夫があるが話のオチは読めてしまうかもしれない

おわりに

最後に少しだけ苦言を呈しはしましたが、シンプルに言えば「面白かった」です。

主人公はかなり個性的ではありますが、行動を共にしている沙耶とユウキのキャラクターのおかげで絶妙にバランスがとれていました。

内容についても分割してくれたおかげで読み易かったですし、ミステリーという推理要素や湊の背景が謎だらけだったためあれこれ想像しながら読めて、飽きることがありませんでした。

現在9巻まで発売しているようなので続きも読んでみたいと素直に思いましたし、流石我が友人といった感じです。

気になったかたは、とりあえず1巻だけ読んでみてはいかがでしょうか。



長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。

それでは、またのお越しをお待ちしております。

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